
「小樽旅亭 蔵群」継承プロジェクト始動
公開日:2025年7月2日
株式会社温故知新、Blueforest Capital Partners株式会社、三井住友ファイナンス&リース株式会社の戦略子会社であるSMFLみらいパートナーズ株式会社の3社は、北海道小樽市の旅館「小樽旅亭 蔵群」(以下「蔵群」)を、2025年6月20日(金)から新たな体制のもと運営開始したことをお知らせいたします。
プロジェクト概要
3社は、建築家・中山眞琴氏の代表作で、小樽・朝里川温泉エリアで質の高い滞在を提供し、地域観光の発展に寄与してきた「蔵群」の再生プロジェクトに取り組みます。
SMFLみらいパートナーズはオーナーとして、出資する合同会社を通じ、株式会社小樽観光企画(以下「小樽観光企画」)から蔵群を取得しました。温故知新はホテルオペレーターとして、運営改善やマーケティング戦略の企画立案を担当します。Blueforestはアセットマネージャーとして、資産価値の最大化に向けた運営支援およびバリューアップ戦略の立案・実行を担います。
今回の取り組みは、小樽観光企画の事業戦略の見直しと蔵群のさらなる発展を目的としています。「静謐な滞在体験」や「上質なホスピタリティ」で高い評価を受けている蔵群を事業承継し、各社の強みを活かしてさらなるブランド力の向上を目指していきます。

蔵群の所在地である小樽市は、札幌からの日帰り観光客※1 が観光客の過半数を占めています。2024年度の小樽市における観光入込客数は7年ぶりに800万人を突破した一方、宿泊客は約12.2%にとどまっており、北海道内の他都市に比べ宿泊率が低い傾向※2 にあります。
また、小樽市内では運河周辺に観光客が集中する傾向があり、朝里川温泉エリアは市内唯一の温泉郷で中心部から車で約20分とアクセスも良好な立地にもかかわらず、観光客による認知が十分とはいえず、地域全体の回遊性が課題とされています。
3社は、これまでに築かれた蔵群の高いブランド力とおもてなしの精神を継承し、将来にわたり発展させることで、地域の持続的な魅力向上に貢献してまいります。
※1 令和2年3月発表「小樽市観光客動態調査報告書」より引用( https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020101000097/file_contents/H30doutaityousa.pdf )
※2 小樽市ホームページ「令和6年度【前期】小樽市観光入込客数の概要」より引用( https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020101000127/ )
「小樽旅亭 蔵群」について
「小樽旅亭 蔵群」は、小樽の倉庫群をモチーフとし、異なる意匠をもつ18の客室を備えた旅館です。2つの宿泊棟、風呂棟、ロビー棟、食事棟の5棟が渡り廊下で連なる独創的な空間構成が特徴で、建築 家・中山眞琴氏による設計が高い評価を得ています。


客室は、朝里川を望む川側と、趣ある坪庭を望む庭側の2タイプを用意しており、それぞれ異なる眺望と趣をお楽しみいただけます。


温泉は、ナトリウム・カルシウム塩化物泉で、筋肉痛や神経痛、疲労回復などへの効果が期待されており、里山の自然に囲まれた静寂な環境で心身ともにリフレッシュできます。バーやカフェでの飲食、客室内のドリンクを含め、滞在中のサービスはすべて料金に含まれるオールインクルーシブ形式を採用しています。
<施設概要>
所在地:〒047-0154 北海道小樽市朝里川温泉 2-685
客室数:18室
定員数:72名
チェックイン:15:00
チェックアウト:11:00
駐車台数:19台
送迎サービス:小樽築港駅・朝里駅まで送迎可(無料・事前予約制)
電話番号:0134-51-5151
今後の展望
2025年8月ごろより改装工事を段階的に行い、同年12月ごろのリニューアルオープンを予定しています。詳細が決まり次第、改めてお知らせいたします。
株式会社温故知新
現在、全国に11のホテル、4つのレストランを運営している当社にとって、「小樽旅亭 蔵群」は、北海道内で「礼文観光ホテル 咲涼」に続き、2施設目となります。
建築が旅の記憶となるようなこの空間には、当社がこれまで取り組んできた“滞在価値の再編集”という姿勢にも親和性を感じており、蔵群の運営に深い意義を見出しています。
小樽観光の拠点として、蔵群の個性を磨き続け、地域の魅力を発信する宿づくりを通じて、新たな価値創造に取り組んでまいります。
<会社概要>
代表取締役社長:松山 知樹
本社所在地:東京都新宿区新宿5-15-14 INBOUND LEAGUE 502号室
設立年:2011年2月1日
資本金:1,000万円
事業内容:ホテル・旅館の運営及びプロデュース
公式サイト:https://by-onko-chishin.com/